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雲から雷が出ているイラストです。天気や雷注意などのイメージとしてお使いください。

2025/05/03 運営者みきとのエッセイ

ピカッ!

空に雷が走ると、私は数を数える。
「1、2、3、4……ゴロゴロドッシャーン!」

4×340=1360メートル。
なるほど、1キロちょっとか。

これは、光と音が届く時間の差を使って雷までの距離を測る、ちょっとした遊びだ。
光はほとんど雷と同時に目に届くが、音は1秒に約340メートルの速さで耳に届く。だから、数えた秒数に340を掛ければ、雷がどれくらい離れているのかがざっくりと分かる。

特に意味があるわけじゃない。でも、どこで鳴ったのか想像すると楽しい。
私は、雷が地面に落ちる瞬間を見たことがない。空が光るのはよく見るが、その先、どこに落ちたのかまでは見えない。

それでも、インターネットで検索すれば、枝分かれした稲妻の写真がいくらでも出てくる。だから私は、それが本当にこの世界にあると信じている。見たことがないのに。

不思議だ。見たことがなくても、見聞きしたことで「事実」として信じてしまう。
それが“ある”かどうかは問題じゃない。“本当にあると“信じられるかどうか”なのだ。

そう言えば、光は1秒で地球を7周半もするという。音はその間に340メートルしか進まない。だけど私は、それを自分の目で確かめたことはない。理科の教科書にそう書いてあったから、ただ信じているだけだ。

そういう「調べもしないのに知っているつもりのこと」は、私たちの中にきっとたくさんある。
本当は、自分で確かめなければ学問に対して失礼なんじゃないか。そう思うことがある。

だからいつか、自分の手で調べてみたい。
当たり前だとされていることを。
死ぬまでに、それをいくつかでも。

もしかしたら、私は見知らぬ世界にワープして、世界の摂理を紐解くことになるかもしれない。
いやいや、そんなのはただの妄想かもしれない。でも、楽しいではないか。

それこそが、AIにはできない、私たちの崇高な娯楽なのかもしれない。

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–いらもり
季節7-9月自然
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更新日: 2025年05月03日
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